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パニック障害(パニック症)とは?治った体験談をご紹介!症状や原因、治療法についても解説!

パニック障害(パニック症)で悩んでいる人は少なくありません。 パニック障害(パニック症)を告白する有名人は今や珍しくなくなりました。

テレビや様々なメディアでもパニック障害(パニック症)が頻繁に取り上げられます。
それほど多くの人がパニック障害(パニック症)に悩んでいて、近年パニック障害(パニック症)に関する情報が注目されていることがわかります。

自分の苦しい症状はもしかするとパニック障害(パニック症)かもしれないと思い、何かよくなる方法はないかと、パニック障害(パニック症)ということばで検索して情報を探し求める人が相当数いることが想像されます。

また、自分ではなく家族や友人や職場の仲間などが最近体調不良で困っている様子がうかがえて、もしかすると最近よく聞くパニック障害(パニック症)かもしれない、と考える人がいるかもしれません。

あるいは、そうした身近な人からパニック障害(パニック症)があると告げられはしたけれど、パニック障害(パニック症)で相手が実際に何をどのように困っているのかわからなくて対応に戸惑う、という人もいることと思います。

以上のことから、悩んでいる人だけでなくその周囲の人も含めて多くの人達がパニック障害(パニック症)に関する情報を探している状況が考えられます。

このコラムでは、パニック障害(パニック症)の症状や原因や治療法を解説します。
またパニック障害(パニック症)が治った体験談も紹介します。

パニック障害(パニック症)とは? パニックやパニック発作との違いは?

パニック障害(パニック症)の知識がある人でも、パニック、パニック発作、パニック障害(パニック症)の違いを明確に理解しているか、というと、そうともいえないかもしれません。

まず、パニックとは、心の状態を指します。日常的に使われているパニックということばから想像する通りの意味で、突発的な不安や恐怖といったストレスによって混乱した心理状態のことをいいます。

次に、パニック発作とは、体にこれといった異常がないのに、突然、動悸やめまい、呼吸困難などの発作が起こります。場所や状況にかかわらず、突然起こるのが特徴です。強烈な不安感や恐怖感が急に現れて、短時間でおさまる発作のことで、身体症状や精神症状をともないます。

パニック発作では、強い恐怖または不快感に加えて、以下の身体症状と精神症状のうち4つ以上が突然現れます。

• 胸の痛みまたは胸の不快感
• 窒息感
• めまい、ふらつき、気が遠くなる感じ
• 死への恐怖
• 気が変になる、自制ができないことへの恐怖
• 非現実感、違和感、または離人症状(自分が自分でない感じ)
• ほてりまたは悪寒
• 吐き気、腹痛、下痢などの腹部不快感
• しびれまたはチクチクする感じ しびれまたはチクチク感
• 動悸または心拍数の増加
• 息切れ感または息苦しさ
• 発汗
• からだのふるえ

症状は通常10分以内にピークに達し、数分から数十分で消えます。しかし、発作では急激な体調の異変を感じるため、呼吸器や脳の病気ではないかと心配することがよくあります。

そのため、かかりつけ医や病院の救急外来を何度も受診することもあります。

パニック発作であるという正しい診断を受けて納得しないと、重篤な病気が見逃されているのではないかと、さらに不安になることがあります。

パニック発作は不快であり、ときに極めて不快にもなりますが、危険なものではありません。

パニック発作はよくみられる症状で、1年間で少なくとも成人の11%が経験します。

ほとんどの人は治療なしでパニック発作から回復しますが、少数の人ではパニック障害(パニック症)に進行します。
以上がパニックとパニック発作の説明で、ここからはパニック障害(パニック症)の説明です。

パニック発作は繰り返し起こることが多く、「また発作が起こるのではないか」と心配するようになります。

パニック発作がまた起きることへの心配を予期不安と呼びます。予期不安を抱くようになり、パニック発作に関連付けられる状況を避け、発作に対する苦痛や不安、恐怖を感じるものをパニック障害(パニック症)といいます。

胸の痛み、吐き気、発汗、しびれなどが起こることもあり、死への恐怖や自制心を失くすのではないかという恐怖、外界との隔離感を感じることもあります。

そのため、発作が現れる前のような普通の日常生活が送りにくくなります。

パニック障害(パニック症)は12カ月の期間で調べると、2~3%の人で認められます。女性に多く、男性の約2倍の頻度で発生します。通常は、青年期の終わり頃から成人期初期に発症します。

パニック障害(パニック症)の人には、うつ病の症状も認められることがあります。

パニック障害(パニック症)の原因

パニック障害(パニック症)にはいくつかの原因が考えられます。

生きることは、変化の連続です。一生のうちで何度も環境の変化を経験したり、年齢に応じて体の変化が起きてきます。その変化に柔軟に対応できれば問題なく過ごせますが、人によっては心のバランスをくずすことは少なくありません。

変化を乗り越えなければという気持ちから不安が生まれ、頑張りすぎて重荷になってしまうことがあります。

様々な変化が起きると、その時の状況によっては一時的な反応として、不安や緊張、身体の異変が現れて焦って混乱してしまうことは多くの人が経験します。この段階であれば、一般的にいわれるところのパニック的な心理状態を経験しているといえるでしょう。

このようなパニック的な心理状態にある時に、たまたま、ショックな出来事、過労、体調不良などが重なったために、突然、気分が悪くなり吐き気やめまい、呼吸困難などの発作が起きることがあります。これがパニック発作と呼ばれる症状です。

このように、最初は誰もが感じることがあるパニック的な心理状態にあるときに、偶然、疲労や体調不良などが重なりパニック発作が起きることがありますが、パニック発作には、死んでしまうのではないかとか、どうにかなってしまうのではないかといった強い不安や恐怖が伴うために、パニック発作を経験した人の中には、再び発作が起きることを心配するようになることがあります。

パニック障害(パニック症)になりやすい人の特徴

パニック障害(パニック症)で悩む人には特徴がみられます。

パニック障害(パニック症)では、パニック発作に対する予期不安に悩まされます。パニック発作に対する苦痛や不安、恐怖を感じます。
不安や恐怖といった不快な感情は誰にとっても嫌なものですが、同時にそれらは生きている限り避けられない自然な感情でもあります。
しかし、パニック障害(パニック症)に陥る人は、完全でありたい欲求が強いためにこうした不快な感情を排除してから物事に取り組もうとします。その姿勢がかえって不安や恐怖を意識してそれにとらわれる状態を作り出してしまいます。

パニック障害(パニック症)に悩むのは現代人だけでなく、100年前の日本にもパニック障害(パニック症)の症状に悩む人が多くいました。
それらの悩みに対して、独自の精神療法を編み出したのが森田正馬でした。

森田療法を生み出した森田正馬は、神経質な性格の人が不安や緊張を人一倍強く感じ、症状にとらわれやすいと提唱しています。

具体的には、下記のような特徴があります。

・内向的で自己内省的
・心配性で傷つきやすい
・完璧主義・負けず嫌い

強気な面と弱気な面を併せ持つ性格は、小さなことをきにしてしまう弱気な自分を許せずに、葛藤しやすいタイプだと考えられています。

困難に見舞われたときに敏感に反応してしまい、不安や恐怖はあってはならないものと考えたり、完璧な安心を求める性格も、パニック障害に悩みやすい人の特徴です。

パニック障害(パニック症)が治ったという方の体験談

日常生活に支障を来すほどの人に対する不安や緊張を感じるパニック障害は、治せない症状ではありません。

実際に森田療法でパニック障害(パニック症)が治ったという方の体験談をご紹介します。

【体験談】

出会いはパニック障害からの回復の第一歩 (K・Mさん・51歳・主婦)

45歳で新しい仕事の依頼を受けたところ、1週間目にパニック発作をおこしました。いつも緊張し、小さなきっかけでパニックに。押し寄せるどうしようもない空虚感、深い淵にかろうじて浮かんでいるような不安と身の置き所の無さ、強い孤独感。自分には生きている価値がないとも思いました。インターネットで森田療法を実施しているクリニックをみつけ、なんとか自分を立て直したくて生活の発見会に入会。集談会は初めてのときから不安や緊張がほとんどなく、ありのままの自分を出して受け入れられることで、安心できました。先輩たちの体験を聞き今の様子をみて、自分も立ち直れるという希望を持ちました。

体験記一覧はこちら

パニック障害(パニック症)に悩んでいたこちらの体験者は、森田療法の自助グループでありのままの自分を受け入れられた安心感から立ち直る希望が持てたという事です。

パニック障害(パニック症)の主な治療法

パニック障害(パニック症)を治すには、どのような治療法があるのでしょうか。
薬物療法と精神療法について解説します。

薬物療法

薬物療法では、不安を和らげる効果のある薬剤を用います。

服用することで不安を軽減させ、必要な行動がしやすくなるための手助けをします。
薬による治療で改善が感じられないときには、精神療法を検討します。

森田療法などの精神療法

パニック障害(パニック症)の治療には、精神療法が有効であるといわれています。

精神療法には、不安や恐怖の原因に直面させる「暴露療法」や、不安を感じやすい認知の歪みを改善していく「認知療法」などがあります。

また、精神療法の一つである「森田療法」もパニック障害(パニック症)の改善に効果が期待できるといわれています。
症状が重い場合は入院療法、そうでない場合は外来療法で治療をします。

入院療法では、下記4つのステップで社会復帰を目指します。

1. 心身を休めながら自分のとらわれや不安と向き合う
2. 一人で簡単な作業
3. グループでの作業
4. 社会復帰

一方で、外来療法は日記指導が中心の治療法です。
その日の行動を日記に記載し、不安や感情を自分なりに受け止めていこうとする態度を助長します。
どの精神療法が適切なのかは人により異なるため、医師に相談するようにしましょう。

その他、自助グループとして、森田療法を学びながら、神経症からの克服を支援する「生活の発見会」があります。

パニック障害(パニック症)でお悩みの方は生活の発見会へ!

同じように神経症などに悩んでいる人や、悩みを克服した人と一緒に森田療法を学んだり、つながりを持つことができる自助グループが「生活の発見会」です。

生活の発見会とは?

「生活の発見会」とは、森田療法を学びながら、神経症からの克服を支援するメンタルヘルスの自助グループです。

1970年に発足し、1998年には第50回保健文化賞を受賞、2005年には特定非営利活動法人として東京都より認定されています。

神経症に悩める方に森田療法について学ぶ機会と、共感と理解に基づく安心の場を提供し、人間的な成長を目指すというビジョンを掲げています。

森田療法でより良い生活を目指していくという考えに共感する方なら、誰でも参加することができます。
「生活の発見会」では集談会や、月刊誌の発行、基準型学習会など様々な活動を行っています。

集談会では、全国約130ヶ所の会場で「交流会&学習会」を毎月開催し、実際に神経症を乗り越えてきた人が中心になって交流を行っています。

その他にも、初心者向けの懇談会、大勢が集まる場所は行きづらい方むけの個人相談、医師も交えての心の健康セミナー、オンライン学習会などさまざまな活動を行っています。

お悩みの方は個人相談(有料)へ!

個人相談は、東京都の本部での面談や、電話での相談も可能です。
気軽に参加できるので、ぜひご検討ください。

まとめ

パニック障害(パニック症)が治った体験談と原因、症状、治療法などについて解説しました。
パニック障害(パニック症)は不安や緊張を慢性的に感じ、日常に支障を来してしまう症状です。
実際に森田療法で症状を克服した方もいらっしゃるため、決して治せない症状ではありません。

もし、神経症に悩んでいる方が周りにいる場合は、「生活の発見会」がおすすめです。
気になる方はぜひ下記フォームからお問い合わせをしてみて下さい。

生活の発見会HPはこちら
生活の発見会お問い合わせフォーム