不安症(不安障害)

森田療法と行動で埒(らち)を開ける(S・Hさん・男性・会社員)

学生時代~不安症(不安障害)に悩まされ 私は幼い頃から何かが恐ろしく、得体のしれない漠然とした恐怖にいつも怯えていました。いつも恐怖が手を変え品を変え、攻めてきました。小学校に入ると思いのほか勉強やスポーツはできて、恐怖はありながらも概ね楽しく過ごしていました。 しかし、勉強やスポーツで良い成績とり模範的な行動をしていれば教師や同級生に好かれると味をしめた私は、「模範的なジブン」「周りより勝ってい…

パニック障害(パニック症)だった私が、森田療法に出会い〝運のいい人生〟と思えるまで T・Sさん、男性、元教員

初めてのパニック障害(パニック症)の経験 私は幼いころから病弱で、2ヵ月ほど学校を休んだこともあり、病気には人一倍敏感でした。 パニック障害(パニック症)を発症したのは、教師になって12年目の春です。5年生のときから多くの課題を抱えていたクラスを、6年生から担当し、思った以上に悪戦苦闘の連続でした。 そんなある日の早朝、いつものように、仕事先に向かって車を運転していたところ、急に心臓の動悸が気にな…

森田療法の学習で行動と感情のバランス M.O 女性 キャリアコンサルタント

とらわれのきっかけ~不安症(全般性不安障害)、パニック症(パニック障害) 私が不安症(全般性不安障害)になったのは、長女の出産後でした。陣痛は長く、20時間以上かかりました。お産の直後に先生に「お尻まで裂けたので、縫いますね」と声をかけられて、麻酔もなく縫ってもちっとも痛くない。それほど陣痛はキツいものなのですね。でも、翌日からしばらくはその痛みで椅子に座ることもできませんでした。 生まれたばかり…

森田療法を学び、不安症(全般性不安障害)・トイレ不安~とらわれからの回復 (Y・A、女性、会社員)

一番苦しんだ「トイレ不安」症状について 私の症状についてですが『不安症(全般性不安障害)』で、一番苦しんだのは『トイレ不安』です。トイレのない場所や行きにくい環境に置かれると「腹痛が起きるのではないか」と強く不安を感じ、実際に身体的症状も出ていました。そのことが予期不安につながり「また次も同じことが起こるのではないか」と恐怖にかわっていき、どんどん生活範囲が狭まっていきました。 子供のころから胃腸…

森田療法に出会い、悩みの闇から喜びの夜明けへ 二つの愛を求めて T.K 男性 会社員

朝の来ない夜はない 真っ暗ではないが、薄暗い闇の中を、私は、長い間、さまよっていた。 欲しいものはあるのに、行き着きたい高みはあるのに自分にはできないと、そこへ向かっていく苦しさからいつも、逃れ、かえって、その苦しみを増していた。 そして、できない自分、否定的な感情に支配される自分を常に責め続けていた。 しかし、永遠に続くかと思われた彷徨の果てに私は、今、たしかな夜明けの光明を見いだした。それは、…

中卒・高校(夜間)・大学(早稲田夜間)・大手上場企業・松蔭大学客員教授 数々の人生の局面を「森田療法」と「吉田松陰」で克服 吉田松陰研究家(元松蔭大学客員教授) 長谷川勤

森田療法と吉田松陰と共に 森田療法に出会ったのが三十七歳の時でしたので、丁度、人生の半分が森田療法と共に生きたことになります。また不安障害(神経症)の発症が二十六歳の時ですから、半世紀近く不安障害(神経症)と共に生きてきた私の人生になります。 経済的理由から高校進学が出来なかった私は、中卒で実社会に出た。高校、大学と夜間で学んで挽回した。自力で突破した誇りや、大学では学部を代表する碩学の恩師の下で…

視線恐怖・醜形恐怖・対人恐怖などの社交不安障害の克服体験談 H/Y(男性)会社員

視線恐怖・醜形恐怖・対人恐怖などの社交不安障害とは、どのようなものなのでしょうか? 自分の不安症(不安障害)は社交不安障害(対人恐怖・醜形恐怖)でその中でも「自己視線恐怖」といいます。自分の目が醜いと思っていて、それで相手と目を合わせてしまうと、相手に不快感を与えてしまうというふうに思ってしまい、相手の目を見られないとか、相手の顔が見られないというような状態になってしまいました。そこから派生して、…