回復体験記一覧
神経症の苦しみにどん底でもがきながらも、森田療法を学び、実生活で実践を繰り返すことで見事に立ち直った会員の、回復体験記をご紹介します。
ぜひご自身の症状に近い体験記からお読みになり、どのように自分のことを受け入れられるようになったのかを自分のことのように感じ取っていただければと思います。
地獄のような強迫性障害(強迫症)、不安症(不安障害)を森田療法で決着をつける(S・Hさん・男性・会社員)
学生時代~不安症(不安障害)に悩まされ 私は幼い頃から何かが恐ろしく、得体のしれない漠然とした恐怖にいつも怯えていました。いつも恐怖が手を変え品を変え、攻めてきました。小学校に入ると思いのほか勉強やスポーツはできて、恐怖はありながらも概ね楽しく過ごしていました。 しかし、勉強やスポーツで良い成績とり模範的な行動をしていれば教師や同級生に好かれると味をしめた私は、「模範的なジブン」「周りより勝ってい…
社交不安障害(対人恐怖症)の私、夫とそして森田療法と共に (N.I ・女性・主婦)
私の子供時代 現在の家族構成は夫、小学3年生の⻑女、小学1年生の次女、3才の⻑男です。仕事はしていません。私の症状は衆前恐怖、あがり症(社交不安障害、対人恐怖症)です。人前で注目されている中で話すことが恐怖です。 私は1981年、埼玉県で生まれ、2人姉弟の長女で3つ年下の弟がいます。5才の時に父の転勤で栃木県に引っ越し、そして小学校に入学と同時に群馬県館林市に引っ越しました。父は短気で、すぐに手を…
パニック障害(パニック症)だった私が、森田療法に出会い〝運のいい人生〟と思えるまで T・Sさん、男性、元教員
初めてのパニック障害(パニック症)の経験 私は幼いころから病弱で、2ヵ月ほど学校を休んだこともあり、病気には人一倍敏感でした。 パニック障害(パニック症)を発症したのは、教師になって12年目の春です。5年生のときから多くの課題を抱えていたクラスを、6年生から担当し、思った以上に悪戦苦闘の連続でした。 そんなある日の早朝、いつものように、仕事先に向かって車を運転していたところ、急に心臓の動悸が気にな…
森田療法で不安症(不安障害)、パニック症(パニック障害)を克服 M.O 女性 キャリアコンサルタント
とらわれのきっかけ~不安症(全般性不安障害)、パニック症(パニック障害) 私が不安症(全般性不安障害)になったのは、長女の出産後でした。陣痛は長く、20時間以上かかりました。お産の直後に先生に「お尻まで裂けたので、縫いますね」と声をかけられて、麻酔もなく縫ってもちっとも痛くない。それほど陣痛はキツいものなのですね。でも、翌日からしばらくはその痛みで椅子に座ることもできませんでした。 生まれたばかり…
森田療法に出会い、社交不安障害(対人恐怖症)から回復 (人間の自然を取り戻し) ぼくぼく 女性 自営業
私は二十歳の時に社交不安障害(対人恐怖症)に陥(おちい)って以降、森田療法に出会うまでの約二十年間、強い自己否定感と物事に対する固い考え方に苦しみながら生きて来ました。しかし今から二年前に、自助組織「生活の発見会」(森田療法を学びいろいろな不安障害(神経症)から立ち直った人々の自助組織)に出会ったことにより、今は随分と心が楽になっています。自分の苦しみと、そこから抜け出すきっかけとなった学びについ…
加害恐怖、確認恐怖、瀆神(とくしん)恐怖の強迫症(強迫性障害)の泥沼を抜け出て (強迫性障害・強迫症) N・K、女性、団体職員
強迫性障害(強迫症)の強迫行為の泥沼 私は、10代から20代なかばまで、不完全恐怖、確認恐怖にともなう強迫行為、また、観念的に頭のなかで確認する強迫観念で大変苦しみました。明けても暮れても、強迫行為・強迫観念で日常の生活がまわらなくなり、ひどいときは、廃人のような状態でした。 気になることがあると、確認したり、頭のなかで考えたりし、丈夫だと思えないと、次の行動に移れません。その強迫行為をしてスッキ…
対人恐怖症(社交不安障害)を乗り越えて(自己受容への道) (T・Uさん・37歳・主婦)
私の悩みの根源 私は、長いこと、対人能力が人より劣っているという劣等感を抱えていました。発端は、幼稚園の2年間の「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」、簡単にいうと極端な人見知りの状態が長く続いていたことでした。幼稚園では自分から口を開くことがなく、友だちもいなくて、一人ぽつんと過ごしていました。場面緘黙症と診断されたわけではないのですが、大人になってからいろいろ調べてみて、自分にあてはまると思っ…
森田療法を学び、不安症(全般性不安障害)・トイレ不安~とらわれからの回復 (Y・A、女性、会社員)
一番苦しんだ「トイレ不安」症状について 私の症状についてですが『不安症(全般性不安障害)』で、一番苦しんだのは『トイレ不安』です。トイレのない場所や行きにくい環境に置かれると「腹痛が起きるのではないか」と強く不安を感じ、実際に身体的症状も出ていました。そのことが予期不安につながり「また次も同じことが起こるのではないか」と恐怖にかわっていき、どんどん生活範囲が狭まっていきました。 子供のころから胃腸…
強迫性障害(強迫症)~雑念恐怖、疾病恐怖、昇格恐怖を森田療法で克服
大学入試前にとらわれた強迫性障害(強迫症)~森田療法に出会う前の苦しみの日々 大学入試の3ヶ月前に、「よし、全部復習するぞ!」と気合いを入れた途端、参考書に向き合って集中しようとすると、「今日のご飯なんだろう」とか、「お風呂何時に入ろう」とか、そういう雑念が浮かぶようになったんです。雑念がチラッと頭に浮かぶと「集中してないとダメだ」、「もっと集中せんとあかん」と焦ってしまい、すっきり頭に入らなくな…
森田療法を学び対人恐怖(社交不安障害)とうつの克服体験談 T.I 男性 会社員
人前で緊張してしまうということは自然なこと 40歳の時に、森田療法と自助組織「生活の発見会」(森田療法を学びいろいろな 不安障害(神経症)から立ち直った人々の互助組織)という会のことを知りまして、さっそく生活の発見会に入りました。まず対人恐怖(社交不安障害)のほうなんですが、その時一番苦しかったのは人前で話す時に震えてしまうということだったんですけれども、生活の発見会へ入って、まず森田療法(理論)…