回復体験記一覧

神経症の苦しみにどん底でもがきながらも、森田療法を学び、実生活で実践を繰り返すことで見事に立ち直った会員の、回復体験記をご紹介します。
ぜひご自身の症状に近い体験記からお読みになり、どのように自分のことを受け入れられるようになったのかを自分のことのように感じ取っていただければと思います。

自己受容への道 (T・Uさん・37歳・主婦)

私の悩みの根源 私は、長いこと、対人能力が人より劣っているという劣等感を抱えていました。発端は、幼稚園の2年間の「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」、簡単にいうと極端な人見知りの状態が長く続いていたことでした。幼稚園では自分から口を開くことがなく、友だちもいなくて、一人ぽつんと過ごしていました。場面緘黙症と診断されたわけではないのですが、大人になってからいろいろ調べてみて、自分にあてはまると思っ…

森田療法を学び、不安症(全般性不安障害)・トイレ不安~とらわれからの回復 (Y・A、女性、会社員)

一番苦しんだ「トイレ不安」症状について 私の症状についてですが『不安症(全般性不安障害)』で、一番苦しんだのは『トイレ不安』です。トイレのない場所や行きにくい環境に置かれると「腹痛が起きるのではないか」と強く不安を感じ、実際に身体的症状も出ていました。そのことが予期不安につながり「また次も同じことが起こるのではないか」と恐怖にかわっていき、どんどん生活範囲が狭まっていきました。 子供のころから胃腸…

強迫性障害(強迫症)~雑念恐怖、疾病恐怖、昇格恐怖を森田療法で克服

大学入試前にとらわれた強迫性障害(強迫症)~森田療法に出会う前の苦しみの日々 大学入試の3ヶ月前に、「よし、全部復習するぞ!」と気合いを入れた途端、参考書に向き合って集中しようとすると、「今日のご飯なんだろう」とか、「お風呂何時に入ろう」とか、そういう雑念が浮かぶようになったんです。雑念がチラッと頭に浮かぶと「集中してないとダメだ」、「もっと集中せんとあかん」と焦ってしまい、すっきり頭に入らなくな…

森田療法を学び対人恐怖(社交不安障害)とうつの克服体験談 T.I 男性 会社員

人前で緊張してしまうということは自然なこと 40歳の時に、森田療法と自助組織「生活の発見会」(森田療法を学びいろいろな 不安障害(神経症)から立ち直った人々の互助組織)という会のことを知りまして、さっそく生活の発見会に入りました。まず対人恐怖(社交不安障害)のほうなんですが、その時一番苦しかったのは人前で話す時に震えてしまうということだったんですけれども、生活の発見会へ入って、まず森田療法(理論)…

どのように強迫症(強迫性障害)を森田療法で克服できたか T.Y

私の症状 私の症状は、強迫神経症(強迫観念症)のうち強迫症/強迫性障害に当てはまります。この症状は、確認恐怖、不潔恐怖、縁起恐怖など。通常、繰り返し浮かぶ不安な考え・イメージ・衝動(強迫観念)とそれらを打ち消す行為(強迫行為)から成り立ちます。自助組織「生活の発見会」発刊〈改訂版(A)森田理論学習の要点〉6ページ森田療法が効果をあげ得る主な疾患 瀆神(とくしん)恐怖、神罰恐怖症(強迫症・強迫性障害…

森田療法に出会い、悩みの闇から喜びの夜明けへ 二つの愛を求めて T.K 男性 会社員

朝の来ない夜はない 真っ暗ではないが、薄暗い闇の中を、私は、長い間、さまよっていた。 欲しいものはあるのに、行き着きたい高みはあるのに自分にはできないと、そこへ向かっていく苦しさからいつも、逃れ、かえって、その苦しみを増していた。 そして、できない自分、否定的な感情に支配される自分を常に責め続けていた。 しかし、永遠に続くかと思われた彷徨の果てに私は、今、たしかな夜明けの光明を見いだした。それは、…

中卒・高校(夜間)・大学(早稲田夜間)・大手上場企業・松蔭大学客員教授 数々の人生の局面を「森田療法」と「吉田松陰」で克服 吉田松陰研究家(元松蔭大学客員教授) 長谷川勤

森田療法と吉田松陰と共に 森田療法に出会ったのが三十七歳の時でしたので、丁度、人生の半分が森田療法と共に生きたことになります。また不安障害(神経症)の発症が二十六歳の時ですから、半世紀近く不安障害(神経症)と共に生きてきた私の人生になります。 経済的理由から高校進学が出来なかった私は、中卒で実社会に出た。高校、大学と夜間で学んで挽回した。自力で突破した誇りや、大学では学部を代表する碩学の恩師の下で…

視線恐怖・醜形恐怖・対人恐怖などの社交不安障害の克服体験談 H/Y(男性)会社員

視線恐怖・醜形恐怖・対人恐怖などの社交不安障害とは、どのようなものなのでしょうか? 自分の不安症(不安障害)は社交不安障害(対人恐怖・醜形恐怖)でその中でも「自己視線恐怖」といいます。自分の目が醜いと思っていて、それで相手と目を合わせてしまうと、相手に不快感を与えてしまうというふうに思ってしまい、相手の目を見られないとか、相手の顔が見られないというような状態になってしまいました。そこから派生して、…