回復体験記一覧
神経症の苦しみにどん底でもがきながらも、森田療法を学び、実生活で実践を繰り返すことで見事に立ち直った会員の、回復体験記をご紹介します。
ぜひご自身の症状に近い体験記からお読みになり、どのように自分のことを受け入れられるようになったのかを自分のことのように感じ取っていただければと思います。
神経症「強迫症(強迫性障害)」になったことで「家族との繋(つな)がり」を得た私 (埼玉県 Y・M 主婦)
神経症「強迫症(強迫性障害)」の発症 親の介護をきっかけに神経症「強迫症(強迫性障害)」を発症しました。 発症は辛(つら)い経験でしたが、本来の「自分」を知ることができました。その後、再発という事態に見舞われましたが、発症・再発と、その度に家族との向き合い方を学ぶことができました。 生い立ち 私は43歳で神経症「強迫症(強迫性障害)」を発症し回復しま…
出会った人達、出会う人達 Y.S 女性 アルバイト
はじめに 2023年7月、この体験記を書いています。 今から12年前の7月に、私は通っていた高校に、ある朝突然に行けなくなりました。突然と書きましたが、振り返れば予兆はありました。 燃え尽きた中学3年 中学3年生の夏ごろから、すごく悩んでいました。何に悩んでいたのかというと、受験勉強が上手くできないなどありましたが、ずっと頭に悩みが重たく乗っていまし…
対人恐怖症(社交不安障害)のわたしが森田療法を学び本当の自分を見つめる T.E 看護師
はじめに 私は対人恐怖症(社交不安障害)で、生き辛い生活を送り、そこから何とか這(は)い出そうともがき、自助組織「生活の発見会」(森田療法を学びいろいろな不安障害(神経症)から立ち直った人々の自助組織)に出会いました。なぜ自分は人と話すことができないのか、なぜこんなに人が怖いのか、全くわけがわかりませんでした。しかし今は、少し生きやすくなりました。 その過程には詐欺被害にあ…
森田療法とパニック症(パニック障害)と共に、峠から峠にうつる旅路かな(茨城県 T・T 会社員)
初めてのパニック発作 大学4年、1979年の晩秋、当時、神奈川県藤沢市に住んでいましたが、大学の帰り、東海道線の中で急に心臓が苦しくなり、脈は速く呼吸は乱れ、咄嗟に「このまま死ぬ」と思い不安に震えました。これが私のパニック症(パニック障害)の始まりでした。何とか自宅に帰り、翌日、母と病院に行きましたが、「心臓他、特に問題は無い」とのこと。「あれだけ苦しかったのに、本当に大丈夫なのか」私の不安は無く…
森田療法を学び対人恐怖症と抑うつ状態の改善へ~「あるがまま」の自分を受け入れることの大切さと難しさ~
子どもの頃の私 私は姉1人兄1人の甘やかされた末っ子で育ちました。父は祖父や叔父と一緒に働き、母は我が家の1階で商売をしていました。お店の人やお手伝いさんもいて多人数の中で育ちました。父は私が物心ついた頃には病気がちで、小学校1年の頃には「もしかしたらもうすぐ死にはるのかな?」と思っていました。父は健康を取り戻すことは出来ず、自分の能力を発揮できず悔しい人生だったと思いますが、やさしく理知的な人で…
森田療法と共に、あるがままの自分で、ささやかな人生を生きる~抑うつ症(抑うつ神経症)、うつ、夜間頻尿など~
生い立ち、就職から症状、抑うつ症(抑うつ神経症)、うつの発症まで 私は、1958年(昭和33年)に生まれ、熊本で育った。3人兄弟の次男である。主な症状は、一つ目は「抑うつ症(抑うつ神経症)、うつ」である。職場でのストレスで悩んで気分が落ち込み、自己否定感、無能力感にとらわれ、頭痛とだるさと吐き気や疲労感に襲われる。「自分は課長として不適格である。」「会社を辞めなくてはならない。」果ては「死んだ方が…
森田療法で人生数々の難局を乗り越えて~パニック症(パニック障害)、不安症(不安障害)~
パニック症(パニック障害)、不安症(不安障害)の発症 私は現在68歳で、主人と二人で生活しています。35歳の時にパニック症(パニック障害)を発症しましたが、その頃は、主人の両親、子供3人との7人家族でした。 私は昭和32年、愛知県の田舎町で生まれ、父は高校教師で、両親ともに教育熱心でプライドの高い人でした。私には3歳上の兄がいて、兄は長男で跡取りとして、とても大切に扱われました。 その上、兄はとて…
確認行為(ガスの元栓、ドアの施錠)の強迫性障害(強迫症)を森田療法で克服! S.H 女性主婦
突然の確認行為、強迫性障害(強迫症)に! そして森田療法との出会い! 40代半ばの頃、二人の息子が立て続けに東京の大学に進学し、夫と二人だけになった私は空の巣症候群のようになってしまいました。それからうつ状態になると同時にガスの元栓が閉まっているかという強迫性障害(強迫症)の強迫行為のとらわれにはまってしまいました。それはガスだけに限らず、玄関の鍵が閉まっているという感覚もなくなって、一旦バス停ま…
すべてを完璧に!から不完全恐怖へ。強迫性障害(強迫症)から森田療法で脱出(A・Kさん・主婦)
私の不完全恐怖(強迫性障害(強迫症)は、結婚してから始まりました。きれいに掃除をして、きちんと家事をこなす主婦になるのが、私の夢でした。 結婚当初は、毎日の家事が楽しい日々でした。結婚して二人の子どもを産み、育児と家事とで必死の時期も、私なりに一生懸命家事をこなしていました。 秋になると、家中の大掃除を一人でこなし、そんなときは、畳まであげて、徹底的にやりました。疲れはしましたが、気持よい疲れでし…
パニック症(パニック障害)、過呼吸や抑うつ症から森田療法で回復への第一歩(M.K・主婦)
私は、父は公務員、母は教員の堅実な家庭に育ちました。1歳半違いの妹がいます。家では親の言うことをよくきく大人しい子、外では人なつこく賑(にぎ)やかという子供でした。みんなに好かれていたいという気持ちが強かったように思います。 小学校高学年から胃がよく痛むようになり、中学のときに神経性胃炎と診断されました。高校生になると過敏性腸症候群の症状に振り回され、休み時間の度にトイレに通った時期もありました。…