回復体験記一覧

神経症の苦しみにどん底でもがきながらも、森田療法を学び、実生活で実践を繰り返すことで見事に立ち直った会員の、回復体験記をご紹介します。
ぜひご自身の症状に近い体験記からお読みになり、どのように自分のことを受け入れられるようになったのかを自分のことのように感じ取っていただければと思います。

森田療法の“あるがまま”と“純な心” S.H 女性主婦

突然の確認行為、強迫性障害(強迫症)に! そして森田療法との出会い! 40代半ばの頃、二人の息子が立て続けに東京の大学に進学し、夫と二人だけになった私は空の巣症候群のようになってしまいました。それからうつ状態になると同時にガスの元栓が閉まっているかという強迫性障害(強迫症)の強迫行為のとらわれにはまってしまいました。それはガスだけに限らず、玄関の鍵が閉まっているという感覚もなくなって、一旦バス停ま…

森田療法で不完全恐怖からの脱出 (強迫性障害(強迫症)-不潔恐怖)(A・Kさん・主婦)

私の不完全恐怖(強迫性障害(強迫症)は、結婚してから始まりました。きれいに掃除をして、きちんと家事をこなす主婦になるのが、私の夢でした。 結婚当初は、毎日の家事が楽しい日々でした。結婚して二人の子どもを産み、育児と家事とで必死の時期も、私なりに一生懸命家事をこなしていました。 秋になると、家中の大掃除を一人でこなし、そんなときは、畳まであげて、徹底的にやりました。疲れはしましたが、気持よい疲れでし…

出会いはパニック症(パニック障害)からの回復への第一歩<br>(M.K・主婦)

私は、父は公務員、母は教員の堅実な家庭に育ちました。1歳半違いの妹がいます。家では親の言うことをよくきく大人しい子、外では人なつこく賑(にぎ)やかという子供でした。みんなに好かれていたいという気持ちが強かったように思います。 小学校高学年から胃がよく痛むようになり、中学のときに神経性胃炎と診断されました。高校生になると過敏性腸症候群の症状に振り回され、休み時間の度にトイレに通った時期もありました。…

森田療法と行動で埒(らち)を開ける(S・Hさん・男性・会社員)

学生時代~不安症(不安障害)に悩まされ 私は幼い頃から何かが恐ろしく、得体のしれない漠然とした恐怖にいつも怯えていました。いつも恐怖が手を変え品を変え、攻めてきました。小学校に入ると思いのほか勉強やスポーツはできて、恐怖はありながらも概ね楽しく過ごしていました。 しかし、勉強やスポーツで良い成績とり模範的な行動をしていれば教師や同級生に好かれると味をしめた私は、「模範的なジブン」「周りより勝ってい…

不安症(不安障害)でも社長になれた Y.T、男性、会社役員

37歳で自助組織「生活の発見会」入会後、33年 集談会参加を続けています未熟な私でも集談会に33年通ったお陰で普通の人間になれました。 *集談会~自助組織生活の発見会が運営する「森田療法を学習し体験交流する場」*自助組織生活の発見会~森田療法を学びいろいろな不安障害(神経症)から立ち直った人々の自助組織 もともともっていた不安症(不安障害)の良い点を伸ばし、悪いところは自助組織生活の発見会で修正し…

社交不安障害(対人恐怖症)の私、夫とそして森田療法と共に (N.I ・女性・主婦)

私の子供時代 現在の家族構成は夫、小学3年生の⻑女、小学1年生の次女、3才の⻑男です。仕事はしていません。私の症状は衆前恐怖、あがり症(社交不安障害、対人恐怖症)です。人前で注目されている中で話すことが恐怖です。 私は1981年、埼玉県で生まれ、2人姉弟の長女で3つ年下の弟がいます。5才の時に父の転勤で栃木県に引っ越し、そして小学校に入学と同時に群馬県館林市に引っ越しました。父は短気で、すぐに手を…

パニック障害(パニック症)だった私が、森田療法に出会い〝運のいい人生〟と思えるまで T・Sさん、男性、元教員

初めてのパニック障害(パニック症)の経験 私は幼いころから病弱で、2ヵ月ほど学校を休んだこともあり、病気には人一倍敏感でした。 パニック障害(パニック症)を発症したのは、教師になって12年目の春です。5年生のときから多くの課題を抱えていたクラスを、6年生から担当し、思った以上に悪戦苦闘の連続でした。 そんなある日の早朝、いつものように、仕事先に向かって車を運転していたところ、急に心臓の動悸が気にな…

森田療法の学習で行動と感情のバランス M.O 女性 キャリアコンサルタント

とらわれのきっかけ~不安症(全般性不安障害)、パニック症(パニック障害) 私が不安症(全般性不安障害)になったのは、長女の出産後でした。陣痛は長く、20時間以上かかりました。お産の直後に先生に「お尻まで裂けたので、縫いますね」と声をかけられて、麻酔もなく縫ってもちっとも痛くない。それほど陣痛はキツいものなのですね。でも、翌日からしばらくはその痛みで椅子に座ることもできませんでした。 生まれたばかり…

森田療法で「人間の自然」を学んで取り戻した「自分」 ぼくぼく 女性  自営業

私は二十歳の時に社交不安障害(対人恐怖症)に陥(おちい)って以降、森田療法に出会うまでの約二十年間、強い自己否定感と物事に対する固い考え方に苦しみながら生きて来ました。しかし今から二年前に、自助組織「生活の発見会」(森田療法を学びいろいろな不安障害(神経症)から立ち直った人々の自助組織)に出会ったことにより、今は随分と心が楽になっています。自分の苦しみと、そこから抜け出すきっかけとなった学びについ…

確認行為、強迫観念の泥沼を抜け出て (強迫性障害・強迫症) N・K、女性、団体職員

強迫性障害(強迫症)の強迫行為の泥沼 私は、10代から20代なかばまで、不完全恐怖、確認恐怖にともなう強迫行為、また、観念的に頭のなかで確認する強迫観念で大変苦しみました。明けても暮れても、強迫行為・強迫観念で日常の生活がまわらなくなり、ひどいときは、廃人のような状態でした。 気になることがあると、確認したり、頭のなかで考えたりし、丈夫だと思えないと、次の行動に移れません。その強迫行為をしてスッキ…